大体こんな感じの説明

うつ病心の風邪」の失敗

うつ病は、心の風邪」というキャッチフレーズは、「大体こんな感じ」という共通認識を知ってもらうことには成功した。でも、共通認識の普及にばかりに労力をかけて、細かい部分の修正を怠ったことが、色々な問題につながったような気がする。専門家の間でも細かい部分が詰め切れていなかったから、仕方のない一面があるとはいえ。

 RPGを例えにした麻雀のルール説明

実際のところは、そんなにきちんとした説明では無くて、麻雀を打つことはきない。でも、何となく理解できたような感覚になって、麻雀漫画を読んで楽しむことはできそうな感じがするという不思議。 


Mah Jong lessons / basykes

 

臨床の場面で、疾患や治療の説明をどうするか?

病気や治療のことを何となく知っているレベルの人に、いきなり専門家レベルの知識を理解して、その上で「正しい行動をする」ように求めても、上手くいかないのは当たり前。

まずは、相手の理解しやすい形で「大体こんな感じ」という共通認識を確保することがコツになるんだと思う。細かい部分の修正は、その後でかまわない。

「大体こんな感じ」でも大丈夫という雰囲気で進む治療は、お互いにストレスが少なくて、とりあえずスムーズに進みやすい印象。とにかく「楽な」感じ

どちらかが曖昧さを非難し始めると、雰囲気がガラッと変わって、「正しいのに、ストレスフルな」治療に突き進んでしまいそう。これは、苦しそう。

「正しい」治療ではなくて、「楽な」治療を目指すのもアリだと思うんだけどね。

「楽な」治療への流れを自然に作れる人がいる。そういう人の診療を見ていると、本当に羨ましくてたまらない。真似をしてみようと思うけれど、ついつい「正しい」話をしたがる自分には、なかなか難しくて…… やれやれ。