「生き難さ」の絶対量

IQ170の少年


アスペルガー症候群で「アインシュタイン」を超える14歳のIQ170少年

 記事によると、この14歳の少年は大学院で量子物理学研究の研究に励み、企業活動、著作活動も行っているとのこと。これだけみると、IQ140の能力を活かした、素晴らしい人生を送っているようにみえる。

一方、記事の後半にはこういった記述も……

リンク先の記事からの引用

母親であるクリスティン・バーネットさんは、ジェイコブくんはすべてを簡単にこなしているように見えるかもしれないが、決してそうではないと語っている。アスペルガー症候群を克服するために、毎日一生懸命努力しているのだという。

あぁ、そうなんだろうな。むしろ、自分が知りたいのは、彼が「毎日一生懸命している努力」の内容だったりする。

 低くても、高くても……

あえて、ざっくりとした話にする。

診断基準では、IQ70未満から精神遅滞と診断することになる。

IQ100を標準とすれば、そこからIQの差が大きくなると、その人は生きるのが難しくなってくる。IQが30以上低くなると、精神遅滞という診断がつけれるようになる。65低くなると、重度精神遅滞に分類されることになる。

じゃあ、IQ170の人は?
こちらも、IQ100という基準から70違うことになる。ということは、内容が違うにしても、IQ30の人と同じような「生き難さ」があるんじゃないかしらん。

天才といわれる人の記事を見ると、いつもこんなことが気になる。

高いIQは幸せに直結するのか?


映画『フィリップ、きみを愛してる!』予告編 - YouTube

実在したIQ169の天才詐欺師の物語を映画化したのがこちらの作品。

ジムキャリーが演じる、この主人公も、知的能力が高い。でも、それが幸せには直結しない。

詐欺師として、ものすごい能力を発揮することができる。それくらいの能力があるのならば、普通に仕事をすれば、普通に幸せな生活が過ごせるように思えてしまう。
でも、それができないという「生き難さ」があるわけで。

自分の想像では、追いかけられない領域

こういった人達の体験している領域というのは、なかなか想像するのも難しい。だからこそ、感じている「生き難さ」、問題解決のアプローチなどを、本人が言語化しているものに触れたいという欲求はあるんだよね。

こういうのは、なかなか教科書にはなかったり、あったとしても、自分の臨床の場面で実用しにくかったりするわけで……

冒頭の記事については、

クリスティンさんは2013年4月、家族の体験を記した自叙伝『The Spark: A mother'Story of Nurturing Genius』(スパーク:天才を育てる母親の物語)を出版した。映画化も検討されているという。ジェイコブくんはこの本が、ほかの子供たちを勇気づけるものであってほしいと語っている。

と書かれてあるが、ぜひとも本人が書籍にしてくれないかと思うばかり。

 

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