「いいな、見るなよ!わかっているだろうな、見るんじゃないぞ!」 : DVD「渇き。」視聴

 DVD「渇き。」視聴

 説明するのが難しい

いつもなら、DVDを見終わった当日には感想のブログをアップするのだけれど、今回はできなかった。

こんな感じで、マインドマップを描いたりしたんだけどね。

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基本的には教育映画なんですよ

運転免許の更新にいくと、安全運転の意識を高めるために、交通事故の悲惨さを語りかけるビデオを見るじゃないですか。事故そのものの映像だけじゃなくて、加害者や被害者自身や家族がどんな風になったのか、説明してくれる内容のやつ。

「渇き。」って、それと同じスタンスなんですよね、基本的に。交通事故じゃなくて、麻薬・ドラッグの危険性を訴える内容の。
だから、この映画を見ていると、ものすごく不快な気分になります。ほとんどの登場人物は、イライラさせるか、嫌な気持ちにさせてくるかのどちらか。

でも、この映画は、これで正解。麻薬・ドラッグの類に手を出すと、こういった世界の住人になりますよという警告だから。

困った映画ではある

ところが、困ったことに。この映画、わりとよく出来ています

役所広司は、圧巻の演技を見せてくれます。
ここまでやっていいの? 大○ハ○スのCMは何だったの? もう三谷幸喜作品には出ないつもりなの? 等々、こちらが心配するくらい、振り切れた演技です。

妻夫木聡。そんなに好きな役者ではなかったけれど、この映画の妻夫木聡は大好きです。自分が「妻夫木聡って、こんな人じゃないのかなと思っている」イメージ通りの役です。いえ、私にとっては、これが「ありのままの妻夫木聡だと信じています。

小松菜奈は、ものすごく魅力的に映しだされます。「理想的な悪女」として、描き出されています。これは、素材の良さに加えて、監督・撮影・編集の勝利です

この映画。原作の小説に比べるかなり説明を省いているようです。その分、ストーリーとしてはマイナスの部分が目立ちます。でも、それを感じさせないだけの迫力があります。これも、監督・撮影・編集の勝利です


渇き。 パーティーシーン (The World of KANAKO) - YouTube

 見るべき魅力に満ち溢れています。でも、見ると、確実に不快な気持ちになります。魅力と引き換えに、辛いものも引き受けることになる。そういった覚悟を必要とする映画ですね。

「渇き。」という映画こそが、一種のドラッグなんです。(なんという、小並感)

評価

ストーリー:50点

ルック:85点

演技:80点

深度:60点

合計:275(/400)点

 で、平均をとって、69点


映画『渇き。』予告編 - YouTube