精神科医というだけで、女性の心理がわかったら苦労しないよ

たまに親族たちで集まったりすると……

「ぷしこまさん(当然、ここは、私の実名)は、精神科のお医者さんだから、人の気持ちとか心理とか、わかっちゃうんだろうけれど……

親類たちの集まった酒の席。あまり交流のない親族からは、未だにこんな言葉を投げかけられる。親族相手なので、さすがに場の空気を優先して、「テレビに出てくるようなカウンセラーとは違うんですけど」なんて、一刀両断にすることはない。

……、待てよ。考えてみたら、4月からはアレが始まってしまう。また、話がややこしいことになりそうだ。何せ、相手は「スーパー精神科医」だ。「病める心を解きほぐし」ちゃうんだ。マッサージでも、整体でもなく、「スーパー精神科医」なんだけれど、解きほぐしちゃうんだ。どうやったら解きほぐせるのか、知らんけど。しかも、演じるのは堺雅人だ。半沢直樹だ、古美門研介だ。情報エンターテイメント番組に出てくるカウンセラーとは、レベルが違う。これは、どうすればいいのか。堺雅人の演技力を凌駕する稚拙な脚本を期待するしか無いか……

ついでに、嫌な過去を思い出す いや、過去ではない、聞いた話だからね

「あなた、精神科医のくせに 私のことなんて、何にもわかってくれないのね?」

そんなことを言われても、それは「精神科医」という職業上のスキルとは関係がないわけで。おそらく、「女性の心を理解できるかどうか」という個人の資質と関係しているはず。だって、そうだとしたら、ロンドンブーツ1号2号の田村淳なんて、今頃「スーパー精神科医」になっているはずで……

言い訳がましくなっているが、あくまでも知り合いから聞いた話であって、個人的な話ではないので、そのあたりは覚えておいてもらいたい。

 

 じゃあ、精神科医ってなんなんだ?

自分が精神科医として、主にやっていることは「相手の言動が、精神疾患と診断できるモノから起因しているのかどうかという判断」なんだよね。「人の心理のありかた」を扱うことは、ほとんど意識していない。その判断の後に、「その言動が改善することを期待しての治療」というアプローチが始まるわけで。

あくまでも医学だからね。そこのところを意識しないと……

ちなみに……

大人たちが酒を酌み交わしている側で、子どもたちは「サザエさん」を見ていた。声をかけてきた親類の子供も、真剣に見入っている。CMに入った時、その子供に説明をしてあげた。

「タラちゃんはね。カツオ、ワカメとは兄姉じゃないんだよ 知ってた?」

自分の中の常識が崩れ去る瞬間って、あんな表情をするんだね……

 


suprised... / 信心謙怡

 スーパー精神科医については、こちらも

精神科医は「大人のエンターテインメント」の夢を見るか? - もう一つのノート