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さぁ 眠りなさい 疲れきった……

「その薬で、私を眠らせるつもりなんでしょう」

精神科の治療場面。状態の悪い患者さんに、薬を飲むように話をすると「その薬を飲んだら、眠たくなりますか?」、「眠たくなる薬は困ります」等々、「眠たくなる」という理由で敬遠されたり、拒否されたりする。

いや、「眠ってもらうために」薬を飲んでもらうんですけれど……

強い症状で困っている患者さん。その頭の中は、猛烈に考えている。
このレベルで「考えている」と、頭の中にかかっている負担は、普通に考える以上の負担が頭の中にかかっている。診察しながら、精神状態を見立てている間にも、負担に耐えかねた頭の悲鳴が伝わってくる感覚さえ覚える

だから、無理矢理にでも考えることを一旦中断させようと、治療として考える。それには、「薬を飲んで眠ってもらう」のが一番。

眠らせる目的の薬物療法は、必要なものであり、十分に妥当なものだと信じている

 いわゆる大うつ病のような病態の場合、精神運動抑制と言って「考える事ができない」状態になっている。ただ、患者さん自身は、そこを十分認識できていない。結局、「考えられないので考えようとする」という形で、無茶苦茶負担のかかる考え方をしている。やっぱり「(治療の、この段階では)とにかく、寝ていなさい」とバカみたいに繰り返して伝えることになる。

「考える」人

 病気とはいえなくても、勝手にしんどくなっちゃう人がいる。

とにかく「考える」人が、そう。

「考える」人の悪いクセの一つ。
それは困難な状況になった時、「しんどい状況を打破する or 納得させる」ために、ひたすら考え続けることである。


The Thinker / Japanexperterna.se

しんどい状態にある時に、頭に負荷をかけながら考えても、良い方向に考えられることは少ない。だが、「もっと良い方法があるはずだ」と更に考えちゃう。考えた結果が、良い方法でないことにも気がついて、「もっと考えよう」と思っちゃう。どうしようもない悪循環に陥ってしまう。

こういった時には、四の五の言わずに、とにかく寝て、文字通り「心身共に」休息させることが、良策なんだけどね。

 だからね……

 「一生懸命思考を重ねる。思考の結果を実現するために、ひたすら行動する。その行動からの結果だけが、自分を満足させる」
そう考えて、行動していくことは尊敬できますが、長い目で見ると、落とし穴に落ちちゃうことがあります。

何もかも忘れた休息をとることは回り道ではなくて、次への飛躍の準備なのですから。傍らから見ていると、あなたが思っているほど休息がとれているとは思えないことがあります。

そんなことを考えてしまうことが、しばしば。 

聖母たちのララバイ

聖母たちのララバイ

 

ちなみに

「考える」ことについて書いた過去記事は、こちら

psykoma.hatenadiary.jp

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