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MMSE雑感

単純に点をつければいいというものでは……

いろいろな医療での検査と同じくMMSEも、認知症の病態や検査項目の意味を理解しているのとそうでないのとでは、結果や解釈に大きな違いが出てくる認知症のプロフェッショナルになると、MMSEだけで診断や重症度をある程度推測することができて、かなり的中するわけで……

認知症の鑑別診断を求めての初診患者さんで、MMSEをする場合

質問されたことができる/できないの話ではなくて、どのようにできないのかがポイント。項目を読み上げるだけしかできないような人には任せるのは、正直不安。(状況によって、自分が施行できない場合もある)

最初の見当識の質問のところで、「取り繕い」が出やすかったりする。それと見当識障害の出現のレベルで重症度もうかがえたりする。場合によっては、この段階で患者さんの状態像を把握する情報がいくつも出てくる。蛇足だが、それに続く検査で、見立ては適宜修正。


Calendar* / DafneCholet

検査に対する態度や集中力(の持続の程度)というのも、重要な情報。このあたりも、MMSEの質問項目でチェックできることもある。もちろん、それがチェックしやすいような質問の仕方や手順がある。

HDSーRをやったコメディカルの人に「○○って答えたんですけれど、これって果物ですよね。野菜じゃないけど、どうなんですか」って聞かれたことあるけれど、雑学クイズやっているんじゃないんだから……

繰り返すけれど、それぞれの項目で何をチェックしているのかを理解しているかどうかは重要。コメディカルに対しては、こちらが教育するべきところなんだよねぇ

検査の練習させる家族

以前に、直前に認知症の検査の練習をさせる家族に関するツイートをした。

私見だが、正直言えば、その練習で大きく点数が左右されるかどうかは微妙
むしろ、練習して答えられるというのも大きな情報。(家族の姿勢については、色々考えないといけないけれど)
例えば、想起の時に、横からヒントを与えて答えることができれば、刺激で思い出すことができるレベルと解釈して、状態像を把握。但し、思わずヒントを出しちゃうような状態だから、基本的に0点でいいんじゃないかと判断。こういったところは、自分のやり方だから、賛否両論あるはず。

認知症の鑑別の診察では、MMSEや画像の情報だけでなく、患者さんに問いかけた時の反応や家族からの情報も大きい。重症度なんて、画像だけで決めれるものではないし。
患者さんや家族から、どれだけの情報を引き出せるかが医療者の腕じゃないかしらん。

介護申請をする時に

介護保険の書類に、自分の見立てをどれだけ反映させることができるか、だよねぇ。
このあたりは、コメント欄を上手く利用するしか無いし、判定会議の状況次第だったりする。

まぁ、それが現実だ。

認知症の介護度の判定の時に家族が注意するべき点は、いくつかある。それらは、診断(の見立て)を説明する時に、きちんと伝える。家族の意向を見立てながら説明するバランス感覚が要求されますが。

 

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