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「治してくれ」と言われるよりも……

とある診察を振り返って……

「治してくれ」と言われるよりも、「良くしてくれ」とか「楽にしてくれ」と言われる方が、上手にやれるんですよね。

「治す」っていうのと、「良くする」っていうのとで、実際にやることが大きく変わるのかって言われると、そんなに違わないんですけれど。

でも、「治してくれ」と正面切って言われるとね、…… ましてや、「正しく治す」というレベルまで求められているって感じちゃうと、選べる手の数が減ってしまうんですよね。

治療って「互いの約束」みたいなところがあると思っちゃうので、「治らないもの」に「治る」って言えないんですよ。それを口にしてしまったら、自分の中で約束にしちゃうから。

「楽にする」とか、「前よりも良くなる」とかだったら、まだ約束できそうなんですけど。

「治す」約束を強く求めちゃう人には、「ごめんなさい。治せません。その約束ができる人を探してください」って言っちゃうこともあります。

バカなことをやっているんですけど。

上手に「治せます」って言わなきゃいけないんでしょうけどね。

なかなか、できないんですよ。


Promise / mariadelajuana