現病歴という名のストーリー

精神科の現病歴。

 

「その患者さんの症状経過という“ストーリー“を意識してください。」

そんな指導をしたことがある。

 

多分、断片的な事実の羅列の記載になっていて、患者さんの変化が、突然なのか、徐々に起こったものか、読んでいて把握できなかったから。

 

“ストーリーを意識する“と、ダメなこともある。診断から逆算したストーリーを想定して、それに合わせた聴取をするようになるリスクが高くなるから。

逆算では無く、個々のエピソードを膨らませる方向で聴くことが肝心。膨くらんだエピソードを並べてみて、見直すと、自然とストーリーが浮かび上がってくる(はず)。

 

エピソードを膨らませるには、症候学的な知識が役に立つ。各々の疾患に対する知識も必要だけど。

 

大月三郎著 精神医学 第4版。この教科書の第3章は「精神症候学」になっている。精神科医になっての数年間は、何度も何度も読み直した。

この教科書は、未だに手離せない。

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症状を知り、病気を探る 病理医ヤンデル先生が「わかりやすく」語る
 

 

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